CentOSサーバでシリアルコンソールを使用するための設定方法を説明します。
1. grub.confの編集
/boot/grub/grub.confの「kernel」行に「console=ttyS1,115200 console=tty0」を追加します。
kernel /vmlinuz-2.6.18-164.el5 ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet console=ttyS1,115200 console=tty0
これはシリアルポートがttys1の場合になります。使用する機器によっては「ttys0」や「ttys2」になりますので、システムログ等で確認してください。
2. inittabの編集
/etc/inittabの最下行に「co:12345:respawn:/sbin/agetty -h 115200 ttyS1」を追加します。
co:12345:respawn:/sbin/agetty -h 115200 ttyS1
ここで「:」で区切られた第1項目は識別文字列(コンソールの意味)、第2項目は実行するランレベル(12345の全てのランレベルで実行)、 第3項の「respawn」は終了したら再度実行するの意になります。
設定後、OSを再起動させる必要があります。
3. 接続確認
ここでは、TeraTermを使って接続を確認します。 TeraTermの「設定」メニューから「シリアルポート」を選択します。
設定内容は以下の通りです。
- ポート:シリアルケーブルを接続するポートを選択する
- ボー・レート:上記で設定した数値(115200)と同じにする
- フロー制御:「hardware」を選択する
シリアル接続後、ログインプロンプトが表示されてキー入力を受け付ければ確認完了です。
なお、キーボード、ディスプレイレスで運用するためには、BIOSのシリアルコンソール設定が必要になります。