Cacti Tholdプラグインの設定について、以下にまとめました。
プラグインのインストール方法については、こちらを参照下さい。
- Tholdプラグインの概要
Tholdプラグインは、Cactiで監視している機器(Device)のダウンや復旧を検知した時、また
機器からの収集値が、設定した閾値(Threshold)を外れた時に、アラートメールを送信する事が出来ます。
尚、Tholdプラグインを利用する為には、依存関係のあるSettingsプラグインのインストールが必須になりますので
注意して下さい。Settingsプラグインのインストールについてはこちらを参照下さい。
- 機器(Device)の死活監視について
機器のダウンや復旧を検知した時に、Cacti側からアラートメールを送信させる場合、送信先のメールアドレス及び
送信元のメールアドレス、送信元名は以下で設定します。・送信先メールアドレス
[Configuration] -> [Settings] -> [Alerting/Thold] -> [Default Alerting Options] -> [Dead Host Notifications Email]
・送信元メールアドレス
[Configuration] -> [Settings] -> [Alerting/Thold] -> [Emailing Options] -> [From Email Address]
・送信元名
[Configuration] -> [Settings] -> [Alerting/Thold] -> [Emailing Options] -> [From Name]以下、設定例になります。
死活を監視する為のアラートメール設定はこれで完了です。
Cactiは各機器の[Devices] -> [Availability/Reachability Options] に設定された条件を元に機器の死活を判定します。
判定方法は、「SNMP」「Ping and SNMP」「Ping or SNMP」「Ping」と様々です。
対象機器の環境に合わせて適宜設定下さい。以下はCactiが発報するアラートメールの例です。ここでは、死活監視の判定をSNMPにしています。
[機器のダウン時]
[機器の復旧時]
- 収集値の閾値監視について
Cactiが収集してきた値を元にして閾値判定を行うには、対象となるグラフに対してThresholdsの設定が必要になります。
[Management] -> [Thresholds] -> [Threshold Management] から左側の「Add」リンクを押下すると、
対象の [Host] – [Graph] – [Data Source] を指定する画面に遷移しますので、適宜設定して「create」を押下し
新しいThresholdを作成します。以下では、温度監視機器の収集温度を閾値に設定して監視します。
Ip Sensor 9216を利用した温度監視についてはこちらを参照下さい。新規作成後、詳細設定を行います。
以下の例では、[High / Low Settings]の[High Threshold]に「34」という値を閾値に設けています。
これによって、閾値を設けたData Souceの収集値が「34」を超えた時にアラートメールが発報されます。
アラートメールの送信先は、[Notify accounts]で選択すると、Cactiのログインアカウントに設定されたメールアドレスに
送信されます。
設定する場所は、[User Management] -> (対象ユーザ) -> [Email Address]パラメータです。
また、Cactiのログインアカウントに設定されていないメールアドレスに送信したい場合は、[Extra Alert Emails]に
メールアドレスを設定する事も出来ます。この時、複数メールアドレスに送信したい場合は、カンマ区切りで記述することで
可能です。
尚、[High Threshold]と[Low Threshold]の関係は High > Lowの為、設定する際には注意下さい。設定した閾値を超えると、以下の様なアラートメールが届きます。
これに対し、機器の状態が閾値内(正常状態)に戻ると、件名に「restored to normal threshold with value 35」
といった復旧を表すメールが届きます。
尚、閾値設定の有効、無効化は、[thold]タブを押下して表示される一覧の左から二番目のアイコンを押下する事で設定できます。
Tholdプラグインの設定は以上です。