APC製のUPSを使用し電源監視をする為のソフトウェアapcupsdの使い方を説明します。
apcupsdは以下の機能を持っています。
- 停電時の自動シャットダウン
- webブラウザから監視
- 接続ケーブルの選択(シリアルorUSB等)
1. パッケージの入手
http://jaist.dl.sourceforge.net/sourceforge/apcupsdから最新のRPMパッケージをダウンロードします。(2009年10月現在、最新のパッケージはapcupsd-3.14.7-1.el5.i386.rpmです。)
# wget http://jaist.dl.sourceforge.net/sourceforge/apcupsd/apcupsd-3.14.7-1.el5.i386pm
2. インストール
# rpm -ihv apcupsd-3.14.7-1.el5.i386.rpm 警告: apcupsd-3.14.7-1.el5.i386.rpm: ヘッダ V3 DSA signature: NOKEY, key ID a57b2d90 準備中... ########################################### [100%] 1:apcupsd ########################################### [100%]
3. 設定と動作確認
ここではUSBケーブル接続での設定方法を説明します。
なお動作環境は下記の通りです。
- OS: CentOS5.3
- UPS:APC Smart-UPS 750VA
- 接続方法: USBケーブル
- apcupsdバージョン: apcupsd-3.14.7
/etc/apcupsd/apcupsd.confファイルを編集します。最低限、以下のパラメータを設定します。
## apcupsd.conf v1.1 ## UPSNAME APC 750VA UPSCABLE usb UPSTYPE usb
停止と自動復旧の設定は以下のようになります。
ONBATTERYDELAY 6 ← バッテリ稼働に切り替え後、指定した時間(秒)待機する。
BATTERYLEVEL 5 ← バッテリ残量が指定した数値の%を下回ると自動電源OFFする。
MINUTES 3 ← バッテリ稼働時間が指定した数値の時間(分)を下回ると自動電源OFFする。
TIMEOUT 0 ← バッテリ稼働に切り変え後、指定した数値の時間(分)経過後、シャットダウンする。
WAIKUP 0 ← 電源復旧時、起動までの待機時間(秒)。
RETURNCHARGE 50 ← 電源復旧時、指定した%まで充電されるまで待機する。
以下のコマンドでサービスを起動します。
# service apcupsd start Starting UPS monitoring:
以下のコマンドで自動起動の設定と確認を行います。
# chkconfig apcupsd on # chkconfig -list apcupsd apcupsd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off
UPSにケーブルを接続した状態で、UPSの電源ケーブルを抜いてサーバが自動でシャットダウンが実行されるか検証して下さい。